罹災証明の取得
我が家は比較的早い段階で罹災証明(半壊)の判定をもらいました。
地震後、早い段階で役場に出向きいろいろな諸手続きを踏んだ結果です。
土曜日の早朝に母と二人で役場に行きました。
何でも早いほうがいいだろうと、当時のフットワークは軽かったと思います。
(何かしていないと落ち着かない。という感覚もありました)
幸いなことに、家族の全員が怪我などもなく元気に動けていたので(祖父は寝たきりでしたが^^;;)その時にできることを必死にやっていました。
一部損壊か半壊か・・・微妙なラインでしたが自己申告で一旦半壊の申請をし
その後、役場の方が自宅まで確認に来ていただき、半壊の判定を受けました。
ここまでスムーズに終わったことが良かったと思います。
罹災証明の判定に関しては、最初の判定は外観をさっとみる程度でした。
(家の内部がどうなっているかは判定の基準にはなりません)
我が家は幸いにも屋根瓦がほぼ落ちていたような状況だったので、外からだけの判定で
「半壊」の判定を受けることとなりました。
納得できなければ再申請
「半壊だと思うが、一部損壊の判定しか受けられなかった」
こういう事例も多々起こっていたように感じます。
この場合は後日更に家の内部を見るなどといった審査があり、総合的に判断して
一部損壊→半壊へ 半壊→大規模半壊へ 半壊→全壊へ といったように判定が変わることも多くあったようです。
現に親戚の家は半壊→大規模半壊へ判定が変わりました。
(親戚の家は液状化現象に伴い地盤沈下が起こり家自体が傾いた状態でした。外からみても傾きはよく分からない状況でしたが内部の調査をすると扉が閉まらないや、自動的に扉が開いてしまう等、明らかに傾斜が発生していることが分かり判定が変わりました。)
震災時も自らアンテナを張らないとさまざまな恩恵は受けられない
「未曾有の震災に遭ったのにそんなの無理だよ。」「なんだかよくわからない」
「めんどくさい」「いまを過ごすのが精一杯」そう思っている方も多いでしょう。
私の場合、性格的にせっかち(笑)なので、「落ち着いてから動く。」というより
「とりあえず動く。」という行動をとってしまいましたが、自分的にはこれでよかったな。と思っています。
「落ち着いてから動く」という選択肢も正解だと思います。
震災直後は、役場自体も混乱しており、情報の精査も出来ていないことが多く誤った情報をつかまされる可能性も多々あるので注意が必要です。
被災してそれなりに冷静な判断ができたのは実際、家族の中にけが人が
出なかったことと半壊になりながらも自宅での生活をそのまま継続できたことが一番大きかったかな。と思います。
さまざまな県からの応援で入り乱れながらの業務を役場の方々はされていましたので、「まだ決定していない」「間違った情報を教えられる」といったことも散見されました。ただこれは仕方のないことだと思います。
役場を訪れた際、おそらく不眠不休で業務に携わっていらっしゃるスタッフの方をみて
本当に頭が下がる思いでした。
「国の決定がまだ~」「上の決定がまだ~」といった枕詞がついたセリフはよく聞こえてきました。
県、市のHPをまめにチェックする、新聞や広報誌をチェックする
役場の広報や、県のHPなどのチェック、新聞などはかなり詳しくチェックをしていました。
決定事項が随時アップされていっている印象をうけました。
更新頻度はかなり多かったです。
私が職場で総務的な部分にも大きくかかわっている人間だったので情報は比較的早い段階でキャッチできていた・・・と思います。
仕事中も随時、県や市のHPをチェックしていました。
その情報は都度、社員や自宅の母へ(笑)お知らせしていました。
分からないなら聞く。そしてその情報を精査する
我が家の構成(震災時)は祖父(寝たきり)、父(変則勤務での仕事)、母(専業主婦)、私(フルタイム仕事)、弟(一人暮らし中/フルタイム仕事)という状況でしたので、母の稼動域がかなり自由だったことが幸いしたと思います。
数年前に祖父の介護が大変になってきた時点で母がパートの仕事を辞め専業主婦になりました。
母が役場に何度も訪れては、提出書類をそろえては申請を出し、いろんな情報を仕入れ
HPの情報と照合し、また次の手続きを~といった流れでした。
役場の人のすべてが万能だとは限りません。
時には、私たちの情報の方がが先行していることだってあるので、担当してくれた人が
NOといったことでも実際はOKだったりすることがあるのです。
おかしいと思ったら、別の担当の方に尋ねる。別の日に仕切りなおす。など、すべてを鵜呑みにしてはだめです。
国からの支援は受身でいては受けられない。自ら申告するしかない
熊本地震で体感したことは、「国からの支援は受身でいては受けられない。自ら申告するしかない」です。
自ら、私を助けて下さい!と申告しない限り、国も地方も県も市も助けてはくれません。大きな意味では(支援物資をうけるとか、避難場所を提供してくれるといったこと)は助けてくれますが・・・・
金銭的なことに関しては、自ら申告しない限り、ほぼゼロといっても過言ではないです。
国や県や市は、新聞や広報という形で国民、市民に対してアナウンスはしてくれるのですが、その情報をキャッチするかしないかは私たち自身にゆだねられている様に思います。
「みてない」「しらない」「きいてない」だけで、国も県も市も、ありとあらゆる手段をつかってアナウンスはしてくれています。
その情報を「みる」「しる」「きく」は私たちの行動一つなのです。
私はたまたま自分の仕事がこういう案件に携わる業務だったため、アンテナを強く張ることが出来たように思いますが、もしそうじゃないセクションにいる人事だった場合、
ここまでアンテナを強く張れたかと聞かれるとYESとはいえないです。
今後、大きな天災が起こることは望みませんが、万が一、大きな天災により被災したときは、しっかりとアンテナを張り、万人が国の補助を余すことなく受けることができるように祈ります。
そして、この情報を知らない人たちに少しでも自分の知り得ている情報を流すことが大切だな。と感じています。