備忘録1からまだ続きを書かないうちに半年が経過してしまいました。
時間軸がおかしなことになりますが、「半年後の今」をリアルタイムに記します。
私自身の被災状況:実家(被災時暮らしていた家)は半壊。
:新居は一部損壊
家は半壊、壊れてしまったものもあるけれど、家族全員が怪我もなく無事だったことが
なにより喜ばしいことでした。
瓦の吹き替えと壁面塗装工事の真っ最中に被災しました。
実家は地震のくる3日ほど前から外壁の塗装工事と瓦の貼り替えの依頼をしていて、家の周囲をぐるりと工事用の足場が囲っている状況でした。
マスキング用で窓という窓はビニールで覆われていてかなりの閉塞感、圧迫感がありました。
(窓が開けられない状況ということです。)
隣近所までの距離は数百メートルあり、完全なる田舎の一軒家です。
そんな我が家は半年前にあの地震に襲われました。
こういう言い方をしたらだめですが、本当にタイミングがよかったんです。
被災時にすでに、業者さんに壁面の塗装と瓦の貼り替えの依頼をしていた状況だったわけです。
この依頼はそのまま復旧作業という名目に変わり、被災後、最速の復旧作業をして頂くことができました。
おかげさまで現在、半壊した実家は外観のみ新築のように綺麗になっています。
部屋は一番被害のひどかった内壁が崩落したところのみ修復していただきました。
*こちらに載せたブルーシートで覆われた壁のみ修復。
(築年数34年のため砂壁の修復はできずここだけ普通の壁になってます。)
ありがたい悩みでしたが、復旧作業中も余震がひどくて、今のタイミングで本当に
瓦を葺き替えて大丈夫なんだろうか。という不安との戦い+職人さんたちが余震の強い中、高いところでの作業をされているのをビクビクしながら見守りました。
我が家の屋根は前震のときは瓦が相当数落ちはしましたがまだ原型はとどめている状態でしたが、本震で、棟木?というのでしょうか・・・真っ二つに折れてしまいました。
早朝、陽が昇り自宅周りの状況を確認しましたが、笑う場面ではないところなんですが、屋根の棟木が鬼瓦をつけたまま隣の畑に突き刺さっていました。
まるでコントです。笑ってしまいました。
このときの心境は、まだ「自分の身に起きたこと。」という感覚がなく
とても現実離れした感覚で、第三者みたいな感覚でその光景をみていました。
その後、
家が崩壊する寸前・・・・という状況。
このままつぶれてしまってもおかしくなかったんだ。という状況。
だんだん現実が見えてきてゾクっとしました。
地震後の大雨で内装が少しずつ傷んでくる。
地震の後、すぐの大雨はビニールシートの手配がまにあわず(どこもかしこも売り切れ)屋根が壊滅的になった実家は雨の標的になりました。
田舎だから普通にある「たらい」「バケツ」の類を総動員して
雨漏りとの戦いをしました。
それでもつたってくる雨には勝てず、天井や壁紙はベロっと、はがれて来ました。
その後、ブルーシートを調達でき業者さんに一時的な応急処置をしていただきつつ、
屋根の復元工事を行って頂きました。
早いタイミングで屋根が治った我が家は雨漏りの被害を最小限にとどめられました。
地震から2ヶ月ほどたったある日、水道管が破損
屋根、壁面の塗装が終わって、ホっとした頃、家の裏で、晴れているのに
ずっと地面が湿って、じんわりと水溜りが出来ていることに気付きました。
「なんだかおかしい」となり、いろいろと原因を調べたところ、地面にうまった
水道管が破損しているのではないか。という結論に達しました。
これまた地震の半年ほど前に盛大に台所地下で水道管が破裂したのを経験していた
ので、(忙しい中すぐに着ていただきました)同じ方にお願いしてみてもらった所、
案の定、水道管が破損していました。
供給部分ではなく、排水部分の水道管だったので、漏水で水道代たくさん><
ということにはなりませんでしたが、即日工事をして頂き、あたらしい水道管
に変えていただきました。
34年の経年劣化と、地震による振動、また近くに植えていた木が大きくなり、根が水道管を圧迫していたことも破損の原因だったようです。
やはり家も30歳を超えてくるといろいろとガタがきてしまうようです(苦笑)
私自身が家の年齢と大差ないので、人事とは思えない状況です。
人も家もメンテナンスが必要になってくる年。
そして私の年齢とほぼ同じ時間を過ごしてきた家が壊れずに建っていてくれることが
なにより、嬉しいです。
半年たっての心配事
地震前から・・・と言われればそれまでなのですが、
実家の前は4車線道路で田舎とはいえ、それなりの交通量がある場所です。
日々、大型トラックが通ると震度2程度の揺れが発生します。
これって大丈夫なの?
という不安に苛まれています。
また地震で受けたダメージがどれだけ蓄積しているのかという不安もあります。
ずいぶん減りはしましたが、未だに余震は続いています。
ニュースの示す震度と体感する震度に差があるように感じることがあります。
震度2と報じられる揺れでも体感だと今の4くらいあったのでは?という感じを
受けるのです。
これって、家がダメージをうけてるから震度以上に揺れているのかな?
などという考えが頭をよぎるのです。
同じように被災されて「半壊」の判定を受けた方の家の修理は未だに手付かずのところが多数です。
雨漏りの対策を講じることが出来ず、日々劣化していくわけで、
地震当時「半壊」だとしても現在「大規模半壊」「全壊」の判定レベルまで
家が壊れているところだってあるのではないか?という疑問がでてきます。
瓦が不足している。
工事をしてくれる業者が不足している。
さまざまな問題が山積しています。
とはいえ、前向きに、笑顔で日々を過ごすことができればいいなあと思います。
いろいろな場面で、いろいろな支援をいただいていることを実感します。
本当に本当にありがとうございます。
そして、これからも宜しくお願い致します。